目的別読書法 多読 乱読 精読 熟読

毎日、何かしらの本を読んでいます。私にとって読書は趣味ではなく習慣。本を読む人間の周りには本好きが集まるので、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」の中で、漫画や雑誌を除く本(電子書籍を含む)を1か月に大体何冊くらい読んでいるかを尋ねたところ、「読まない」と答えた人は62・6%だったという結果を疑ってしまいます。
絵本からはじまって45年以上。本を毎日読んできた私の目的別読書法についてまとめます。
多読 乱読 精読 熟読の意味と特徴
読書法には黙読や音読、精読、通読、速読などさまざまな種類があります。ここでは、私が実践したことのある多読、精読、乱読、熟読について触れていきます。
多読(たどく)
意味: たくさんの本を読むことを重視する方法です。内容を深く理解することよりも、量をこなすことが目的です。
特徴: 辞書を使わずに、理解できる範囲で多くの文章を読むことが求められます。これにより、語彙力や読解力を自然に向上させることができます。
精読(せいどく)
意味: 文章を一文ずつ丁寧に読み、内容を深く理解することを目的とする方法です。
特徴: わからない単語や文法を調べながら、文章の意味を正確に把握することが重要です。特に、試験や学習においては、精読が効果的です。
乱読(らんどく)
意味: 特定のジャンルにこだわらず、さまざまな本を手当たり次第に読むことです。
特徴: 内容を深く理解することは少なく、広範囲にわたる知識を得ることが目的です。興味のあるテーマやジャンルを自由に選んで読むことができます。
熟読(じゅくどく)
意味: 文章の意味をじっくり考えながら読むことです。精読と似ていますが、より感情やニュアンスを重視します。
特徴: 作品の背景や作者の意図を考えながら、内容を深く味わうことが求められます
目的別 おすすめ読書法
スキルアップには多読的精読
ビジネス書を読むときは、同じジャンルの本をできるだけ多く深く読み込みます。数が少ないと偏った知識や習得法になってしまうので多読。そして、選んだ本は丁寧に精読。同じ本を何度も読み返すこともあります。
没入したいときは熟読
登場人物の細かい感情やニュアンスを受け取るため、小説を読むときは熟読です。一時期ミステリー小説にハマっていたのですが、犯人やトリックがわかってしまうと満足してしまうので、読み返すことはほぼしなかったです。
アイデア出しをするときは乱読
プライベートでも仕事でも、企画出しをするときは乱読です。ターゲットが読みそうな本を乱読することで、その人を理解するだけではなく、なりきってしまいひらめくのを待ちます。
まとめ
本のジャンルや目的によって読み方を変えることで、より多くの知識をえられたりスキルを向上することができます。
タイパやコスパを考えると読書は非効率かもしれません。その非効率の先に本を読んだことでしか得られない何かがある気がします。