派遣時給を500円アップ!戦略的時給交渉術
こんにちは、ひとり時間管理人のあゆこです。
大手企業の賃上げやボーナスアップのニュースを見ると、「派遣の私には関係ないわ…」と諦めていませんか?
かつての私もそうでした。でも、諦めるのはまだ早いです!マーケティング思考を取り入れて、入社3ヶ月で200円、その後1年で500円、合計700円の 時給アップに成功した私の経験談をご紹介します。
※私の経験した事務職、マーケティング職、クリエイティブ職の例になります。
派遣の時給アップは戦略が命!〜交渉準備編〜
大手企業の社員は年々給与が上がっていますが、派遣社員の時給は据え置き…と感じている方も多いのではないでしょうか?
理由は、派遣社員にかかるコストは「人件費」ではなく「外注費」だから。 正社員とは違い、成果で見える化し、自分の価値を明確に伝えることが時給アップの鍵となります。
1.ゴール設定:希望時給を明確に!
「そろそろ時給を上げてほしい…」という曖昧な要望では、派遣会社の営業担当者も交渉できません。 「いくら時給を上げたいのか」具体的な数字を決めましょう。
2.業務の棚卸し:客観的な事実をまとめる
希望時給が決まったら、交渉準備を始めましょう。時給交渉は、派遣会社の営業担当者が行うケースが多いですよね。 普段のあなたの働きぶりを知らない営業担当者に、あなたの価値を伝えるためには、客観的な「業務の棚卸し」が不可欠です。
ポイントは感情や思い込みは排除し、事実のみをまとめること!
- 今メインで行っている業務は何か
- メイン以外で行っている業務は何か
- その割合はどのくらいか
3.自己の棚卸し:あなたの強みを分析!
業務の洗い出しができたら、次は「自己の棚卸し」です。ここでは、あなたの仕事に対する取り組み方や強み、弱みを分析します。
業務の棚卸しと分けて考える理由は、派遣社員はあくまでも「外注」だから。 いくら頑張りをアピールしても、成果が伴っていなければ意味がありません。
自己の棚卸しを通して、
- 業務に役立つ資格やスキルは何か
- 仕事への取り組み方で自分の強みは何か
- 自分が弱みと感じていることは何か
- 職場に評価されている部分はどこか(実際に言われたことがあるもの)
を明確化し、時給交渉を有利に進められるように自己分析を行いましょう。
4.ギャップ分析:契約内容と現状のズレをチェック!
業務と自己の棚卸しが完了したら、契約内容と現状のギャップを分析します。 このギャップが大きければ大きいほど、時給交渉は有利に進みます。
- 契約内容と現在の業務が合っているか(業務の棚卸し)
- 前回更新時から自身ができるようになっていることはあるか(自己の棚卸し)
【具体例】あなたの価値を伝えるには?
業務と自己の棚卸し、ギャップ分析が終わったら、次は相手に「あなたの価値」を伝える方法を考えましょう。 ポイントは、派遣先と派遣会社、両方のメリットになるように伝えることです。
資格取得をした場合
「現在の業務をより理解し、業務を効率化させるため、前回の更新時以降に◯◯資格を取得しました。現場ですでに活用しており△△と評価されています。」
資格取得は、スキルアップを明確に示せる材料になります。 さらに、実際に現場で活用し、評価されているという事実も伝えることで、説得力が格段に向上します。
契約外の業務を行っている場合
「A社にお世話になってから1年が経ちました。当初資料作成サポートや社員の方の事務処理との契約でしたが、今では多くの仕事を任せてもらえるようになりました。具体的には△△と▲▲です。」
派遣社員の時給は、契約内容に沿って決められます。 アシスタント業務から、より責任や専門性を求められる業務へとステップアップした場合、時給アップを交渉する絶好の機会です。
【具体例】この言い方はNGです!
NG例1:「他の派遣社員と比べて…」
「ここに来て1年経ちました。他の会社から派遣されている人は私よりも時給が50円高いのですがどうにかならないですか?」
他社と比較して時給の低さを訴えるのは、得策とは言えません。 まだ1年で当初契約内容と業務が合っている場合(ギャップがない)、「時給と業務に納得して入場したんでしょ?」と説得力にかけます。
NG例2: 世間の賃上げを理由にする
「世の中的に賃金アップしているって言うじゃないですか?物価も上がっているから時給上げてほしいんですけど・・・」
繰り返しになりますが、派遣社員は「人件費」ではなく「外注費」です。 会社側からすれば、できる限りコストを抑えたいというのが本音。 「あなたがいなければ業務が回らない!」というほどの貢献度を示せなければ、時給アップは難しいでしょう。
派遣時給アップ まとめ
ここまで少し厳しいこともお伝えしましたが、自分の価値を高め、相手に分かりやすく伝えることができれば、時給アップは必ず実現できます。
なぜなら、派遣先は「人手不足」だからこそ、コストをかけてでも派遣社員を雇用しているからです。
そして、自己成長と交渉術を磨くことは、転職やフリーランス、起業など、将来のキャリアプランにも必ず役に立ちます。
派遣社員の皆さん、自信を持って時給交渉に臨みましょう!