47歳、派遣の私が直面した「雇用安定措置」のリアル
こんにちは、ひとり時間管理人のあゆこです。
派遣社員を長くやってきた私ですが、先日雇用安定措置の対象にはじめてなりました。雇用安定措置とは派遣社員の雇用を安定するために講じるものです。
しかし、「実際のところ安定した仕事に就けたのか?」「休業手当はいくらもらえるのか?」47歳事務職の体験談とリアルにまとめたいと思います。
そもそも雇用安定措置って何?
ご存じの方も多いと思いますが、派遣社員は同じ会社で働ける期間が最大3年と決まっています(いわゆる「3年ルール」)。
「雇用安定措置」は、この3年ルールによる雇用期間満了後も、私たち派遣社員が安心してキャリアを継続できるよう、派遣会社に義務付けられた取り組みのことなんです。
具体的にはこんなサポートが受けられます
- 就業中の派遣先企業へ直接雇用の依頼
- 派遣元会社での無期雇用(派遣社員以外として)
- 新しい派遣先の提供
- その他措置(教育訓練や紹介予定派遣など)
対象となる人は?
- 同一の組織に3年間派遣就業見込みがある派遣社員
- 同一の組織に1年以上3年未満の就業見込みがある社員
- 1または2以外で派遣元に雇用された期間が通算1年以上(登録状態含む)
対象外の人は?
- 無期雇用派遣社員
- 派遣元会社に対して継続就業を望まない人
- 60歳以上の派遣社員
雇用安定措置の落とし穴 合理的条件とは?
私は派遣先企業での直接雇用を希望していなかったため、1の派遣先企業への直接雇用以外での雇用安定措置を依頼しました。
派遣元からは2の派遣元会社での無期雇用(派遣社員以外として)の提示はありませんでした。そこで、3の新しい派遣先の提供を待つことに。
しかし、私が登録していた派遣会社パーソルテクノロジーでは雇用安定措置で紹介される仕事に条件がつきます。
そして、仕事を紹介されて3日以内に返事をしない場合、条件に合致するのに断った場合はただちに雇用安定措置対象外となります。
雇用安定措置の合理的条件
- 現行の日額(時間給×所定労働時間)と比較し、10%を超えて減額とならない範囲
- 通勤時間1.5時間以内
- 経験職種・希望職種・現就業職種の中のいずれかの職種
- 社会保険加入用件を満たす期間の仕事
大企業がいい、落ち着いた雰囲気がいい、残業の少ないところなどは一切選べないのです。なかなか厳しいですね。
仕事が決まらなかった場合は?
派遣期間終了後、30日以内に派遣先企業からの紹介で仕事が決まらない場合、休業手当が支給されます。
平均賃金の算出:
休業手当の計算に用いる平均賃金は、休業開始日の直前3ヶ月間に支払われた賃金総額を、その期間の総日数(暦日数)で割ったものです。
支給額の計算式:
休業手当=平均賃金×0.6×休業日数
ただし、ここから社会保険料が引かれるので、実際に振り込まれる金額はもう少し少なくなります。
休業期間中ルール
その他、パーソルテクノロジーでは以下のルールがありました。
- 休業中でも連絡が取れるようにすること。(いつでも職場見学が出来る状態)
- 16時間のオンライン研修を受ける
まとめ:アラフィフには厳しい現実
休業期間に3件の仕事を紹介されましたが、どれも条件が合わずその期間を終えました。キャリアコーディネーターさんは「あなたのスキルならすぐに見つかる」とおっしゃってくれましたが、年齢的にも職種的にも簡単ではなかったように感じます。
雇用安定措置は、私たち派遣社員の雇用を守るための大切な制度です。
でも、条件が厳しかったり、現実的に働き口が見つかりにくかったりと、アラフィフ世代にとっては厳しい現実もあると感じました。