こんにちは、あいしゃです。
夜、お酒を飲みながら読んだことに後悔した一冊を紹介します。
装丁に惹かれ借りてきた原田宗典著、メメント・モリ。著者のことを全く知らなかったのですが、原田マハさんのお兄様。兄弟揃って文才があるのは羨ましい限りです。
内容
内容(「BOOK」データベースより)
メメント・モリ、死を想え。生からの一瞬の暗転である、静かに確固たる死を。夢想だにしなかった出来事の連続である、かくも恥多き人生のただ中で…。著者10年ぶりの復活を明かして、異彩を放つ長篇小説。
人気作家として脚光を浴びていた中、突如姿を消した著者の私小説。
薬物と鬱
長い間鬱病に悩まされていたという著者。
鬱だから薬に走ったのか、薬にハマっていくうちに鬱病になったのかわかりませんが、その描写がリアルで、まともな精神状態のときに読むと目をそらしたくなるようなものでした。表現力がある故に、想像してしまって辛い。
自身がうつ状態のときに読んだから、文章だけでトランス状態になっていたかもしれません。
入院時、精神科で問診を受けたときの描写は、「そんな状態になってしまうの?」と恐ろしくなりました。
薬はすぐ側にある
大麻を仲間とキメるシーンがあるのですが、出てくるのは40代、50代の男性でヤバい仕事をしていた人だけではなく、タクシー運転手やラーメン屋の主人もいて、これがリアルならば薬物って本当に身近にあるんだと感じる。
大麻だけをしている人は、覚醒剤もやっている仲間を馬鹿にしているのだけど、どちらもやらない一般人にとってはどっちもどっち。
感想まとめ
薬をやりながら書いたのではないか。まだ、鬱病を克服できてないのではないか。と心配になる文章。
そういった人のリアルに触れたい方にはおすすめの一冊ですが、死生観について哲学的なものを求める方は避けたほうがいいかもしれません。
もう少し感想書けるかなと思ったけれど、無理でした。