エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術/中野信子

エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術/中野信子

こんにちは、あいしゃです。

人がストレスを感じる原因の上位は人間関係といわれています。私も人間関係に悩み、退職したこと、眠れなくなったことが過去にありました。

45歳をすぎ、色々なものから開放されたら人間関係でも悩まなくなるのかと期待していたらそうでもなく、逆に頑固さや潔癖症から他人に対して白黒つけたがるようになったかも。そうなると本当に生きづらくなります。

そんな、新たな悩みを抱えているときに読んだのが、脳科学者である中野信子さんのエレガントな毒の吐き方でした。

人間関係を壊すことなくNoを伝える
相手をしずかに見下し距離をとる方法

それらは、関係が終わってもいいから(自分が)正しいと思っていることをしたい!と相手に伝え否定し、結果縁が切れ孤独になることが多かった私にとって、目からウロコが落ちる知識でした。

こんな人におすすめ

  • 職場などで不快な気持ちを上手に伝えたい方
  • 鈍感な人にイラッとする方
  • 相手を論破したのに、後味が悪いと感じている方
  • 本音をぶつけることこそ、誠実なコミュニケーションと思っている方

内容

Amazonより引用。

内容
職場、取引先、身内、ママ友、ご近所…
イヤなことをされる、困っている、本当は言い返したい。
だけど、この関係性は壊せない――
つい「この場さえ我慢すれば」と思ってしまう自分を救う知的戦略

――――――――――――

「本音は正義」「噓をつかないことが、無条件にかっこいいことである」
という話が、最近、いろいろなところから聞こえてきます。

しかし、本当にそうでしょうか?
その場限りの、二度と会わない相手ならばいいかもしれませんが、
壊してしまったらあまりにも失うものが大きい関係性に対しては、
「別の戦略」を考えてもいいように思います。

イヤだ、不快だという自分の気持ちを無視したり、
心を殺してなかったことにするのではなく、
返す言葉に、「エレガントな毒」として含ませる。
言いたいことを言うけれども、
相手を直接傷つけたり、関係性を破壊してしまったりしない。

そんな「大人の教養」と「古都・京都が育んだ人間関係のエッセンス」を、
一緒に学んでみませんか。

無理な依頼をエレガントに断る方法

「それ、今言うかな~?」
とか
「ちょっとそれおかしいでしょ?」

って急な依頼をされることって多々ありますよね。この本を読むまでの私は

「それ、もっと早くわかってましたよね?今からでは無理です。」

と一言多く返すほうが多かった気がします。結果、あいつに頼むと面倒だなと、普通のお願いもされなくなったり。

そんなときは、どう答えれば良かったのでしょう?

「承知しました。しかし、今からだと私にはちょっと難しいかと・・、他の方を探してみましょうか。」

自分は受けられないことを伝えつつ、いつになるか、誰かもわからないけど代案を出す。本当に必要で急ぎの用事であれば、それでも入れてくるでしょうし、違うのであればさっと引いてもらえそうです。

論破したくなったら思い出したい本

なぜ人は、いや、私は論破したくなるのでしょうか。

自分が相手より勝っていることを伝えたい?
相手のためを思って?
とにかく気持ちいい?

いずれにせよ、相手を傷つけるかもしれない論破は瞬間的に快感かもしれないけれど、長い目で見ると損することが多いように感じます。

本書では論破することを完全否定しているわけではありません。相手を打ち負かす論破と、逆に互いに利益を得る互恵関係のメリットを教えてくれています。

まとめ 不器用で面倒な私をエレガントにしてくれる本

本書を読んでいて、昔の上司に言われたことを思い出しました。

「正しいことを言っていればいいってもんじゃないんだよ。」

当時はその言葉の意味がわからずに、正しいものは正しい、間違っていることは間違っていると相手が誰であろうと食ってかかっていました。

少しだけ大人になり相手の事情というものを汲み取れるようになってからも、自分のゆずれないこととなると、ヒートアップしてしまい、付かず離れずの関係を構築することを苦手としていました。

でも、本当はそんな自分が好きではなかった。

この本は、不器用で面倒な私が欲しかった自分の気持ちは伝えつつ、適度な関係を保つ方法を具体的に教えてくれる本でした。

具体例を自分の言葉に置き換え、そのシチュエーションになったら使って身につけて行きたいと思います。

京都人の「いけず」の実例を知りたいかも読んでみてください!