ブラック企業の見分け方
働くことは生きること。篠原涼子さんが主役を演じた『ハケンの品格』でのセリフです。日本において、ホワイトな大企業に就職できるのはいい大学を出るか、良い家に生まれた僅かな人たちだけです。そこに引っ掛からないで、独自に誰よりも頑張ってきた人もいますが稀です。
かく言う私は大学も出ていないし、氷河期に何とか滑り込んだエステ会社は見た目は華やかですが中身はボロボロ。今はずいぶん改善されたようですがそれはそれは酷いものでした。
スタートでつまづいた私はその後もブラック企業を渡り歩くことになります。
「次こそは普通の会社に・・・」
と願いながら。
そこで、数々のブラック企業の経験から、このブログを読んでくださっている方が少しでも良い環境で働けることを祈って、ブラック企業の見分け方をまとめたいと思います。
ブラック企業には2種類ある
自分にとってはブラックと誰もが認めるブラック。ブラック企業には大きく2種類あると思います。
前者は現在働いている人にとってはホワイトだけど、後から入社したものにとってはブラック。同族経営や元部下や同じ会社、友人などだけで固めた企業です。
この場合、転職口コミサイトやエージェントのヒアリングでは簡単に見つけることができません。誰しも身内に優しく甘く、そうされている人は不満に思わないので表に出てこないからです。
後者はサービス残業が多い、セクハラパワハラが横行しているなどで離職率の高い、誰もが想像するブラック企業です。
こちらはわかりやすく、転職クチコミサイトであたりをつけることができます。ただし冷静さを欠いた書き込みをあるので、内容を自分自身でジャッジすることが大切です。
ブラック企業チェックリスト
それでは入社前から運悪く入社してしまった後、試用期間内にブラック企業を見分けるポイントを紹介します。
役員が全てもしくはほとんどが同じ苗字
同族経営の会社ですね。実際入社したら半分以上働いていないこともよくあります。
役員の経歴が全てに同じ会社が入っている。
出来たばかりのベンチャーだと少なくもないのですが、お友達経営をしている場合が多いです。健全な会社経営には外の風が必要。
常に求人募集をしている
良い会社には長く勤めている従業員が多くいます。そのため、あまり求人が出ることがありません。
ただし、あまり働く場所がない地域や、長くいる人は年配者が多く、新人や中途採用がすぐやめてしまい平均すると長い企業は要注意です。
求人票にある給与が極端に高いもしくは低い
相場から外れている条件には裏があります。
現場面接がない
面接1回をアピールポイントにしている会社もありますが、大抵は2〜3回はあるのではないでしょうか。人事、現場、管理職のことが多いようです。私が経験したブラック企業は大抵1回か2回で管理職のみでした。
入社してわかったのは、現場の人間が自社をよく思っていないのが面接でわかってしまう。もしくは、現場の人間の意見を全く参考にしない社風だからでした。
入社をやたら急がせる
良い人がいたら内定を早く出してキープしたいのはどこの企業も一緒ですが、大抵が入社日の相談に乗ってくれます。多く人のが在籍中に転職活動を始めるので、内定が出てから退職の申し出、引き継ぎと時間がかかるからです。いつこれる?もっと早く出来ない?と言う企業は従業員の定着率が悪く、慢性的な人不足で誰でもいいから来て欲しいと言っているようなものです。
会社が何か暗い、汚い
ブラック企業は社内もブラック。具体的にここを見て!と言うのはないのですが、空気が重くどんよりしていることが多いです。最近はペーパーレス化が進み、情報セキュリティの観点から社内の整理整頓を徹底しているはずなのにそこらに紙の請求書が置いてあるような会社も危ないです。
大事なことを入社後口頭で伝えてくる
雇用条件の書面には試用期間後も条件変わらずなど大切なことが書かれています。転職者は最終的にその内容を確認して合意をするのですが、入社し管理部門や配属部署の人から
「試用期間終わったら歩合になるから頑張ろうね」
なんて言われることがあります。最初から伝えると辞退に繋がりそうなことを、入社したらこっちのもんとばかりに残らない口頭で伝えてくるような企業は確実にブラックです。
管理部門の社員がやたら入れ替わる
企業規模によって総務部と人事部が一緒だったり、別れていたりと様々ですが、人事を扱っている部署の入れ替わりが激しいところはブラックの匂いがします。私は入社手続きの際に
「○○さんはご入社されてどのくらいなんですか?」
と聞いたりします。そのときは入社しているので既に遅いのですが。
以上が、美容業界、IT・Web系企業を渡り歩いてきた私のブラック企業チェックリストです。
中々転職先が決まらなかったりすると焦ってしまい、内定を出してくれたありがたい会社に入ってしまいそうになりますが、働くことは生きること。幸せに生きるためにはブラック企業を回避し、笑顔で毎日いられる仕事に就きたいですね。